法的思考のパラダイム

概要

民法を基礎から本格的に学べる絶好の書。判例とは「裁判所が個々の判決の理由中で示した法律的判断」をいう。つまり、ある事件に対する裁判所の判断が判決であり、そこに含まれる一般理論が判例なのである。法律を学ぶうえでいかに判例が重要であるかを、著者は本著で、今日の法学教育が結論だけを覚え込ませるとか、結論を導くに至った判断理由を検討するに際して、具体的な事案との関連をなおざりにする風潮を厳しく批判し、それを適切に整理していく。