歴史にみるわが国の看護教育

概要

本著は明治期から今日までの看護教育の変遷経緯を歴史的に検証、看護教育における課題を論じたものである。明治維新それは英米思想に立脚したわが国の大改革である。その中で華々しく開始されたナイチンゲール方式による看護婦教育。その後の、思想的転換、つまり、英米思想から儒教主義思想への転換は学校教育政策にも影響を与え、それは女子教育及び職業教育にも影響を与えた。これら社会・文化的背景は看護教育に光を与えたのか影を与えたのか。ナイチンゲール思想を視野にいれたわが国看護教育の歴史は本著が初めてである。